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会社の印鑑って何でもいいの?

  • 執筆者の写真: 山田 修司
    山田 修司
  • 2017年10月25日
  • 読了時間: 3分

更新日:2017年10月26日

結論から言うと、規定サイズに収まっている印鑑ならぶっちゃけなんでもいいんです(笑)


でも、個人でも会社でも、実印ってすべからく人生の中でも大切な場面で押すものですから、他人に見られても恥ずかしくないものを選んでおいたほうが絶対に良いと思います。


しかし、印鑑は安いものなら100円から、高級なものだと20万円以上と価格はピンキリです。これには材質や太さ、製法などが関わっています。


まず、太さですが、色々なサイズがありますが、個人の認印なら12mm~13.5mm、銀行印なら13.5~15mm、実印なら15~16.5mmが主流のようです。


法人用だと、実印 18mm丸、銀行印 16.5mm丸、角印 24mmが最近だと一般的ですね。


材質は、最初の一本としては、最近だと彩樺をおススメされることが多い気がします。朱肉のノリは若干イマイチな感じですが、本柘よりかは耐久性もあり、概ね3000円からのお手軽価格で入手できます。木目デザインも何種類か選択できることが多いので、個人用途の最初の一本としては十分だと思います。


でも、個人の認印だと、チタン印が優れていると個人的に思います。価格も比較的お手頃で、金属製なのでまずそうそうヘタレません。チタンはシャチハタを押してはいけない印鑑を毎日押すお仕事の人にはうってつけの印材です(笑)


象牙が最高級ですね。天然素材ですが、象の牙なわけですから強度はバツグン、朱肉のノリも最高です。しかし、水牛印もそうなのですが、保管状態が悪いと虫に食われることがあるため、虫食い予防のために防虫剤を使用するなどの保管上の注意が必要です。


法人の実印は変更届の手続きが面倒なので、ある程度しっかりした素材のものを選んだほうが良いと思います。安くて質の悪い印材だと、経年劣化や乾燥で印鑑が変形することがあります。私が何年か使用していた黒水牛の印鑑もそんなに押してないうちに変形しちゃいました。で、変形するとハンコがくっきりと写らなくなりますから、さらに力を入れて押そうとしてしまい、さらに変形して・・・で、最後はあきらめて認印はチタンにしました(笑)


あとは、朱肉が入っている容器の隅にハンコを強打することで、名前や社名が掘られているハンコの印面側が欠けてしまうようなこともあるので注意が必要です。


最後は製法です。最近の格安ハンコ屋さんだとパソコンでフォントを選んで、ハンコをレーザー掘り機にセットして、機械的に掘っています。そうなると、同じ名前の人が同じフォントを選択すると、まったく同じ印鑑が出来上がっちゃうことがあるわけです。


レーザー掘りは現在主流ですし、安く早く加工することができます。法的にももちろんまったく問題ありませんが、印鑑としての本来の機能である識別機能としての役割を果たせているかといえば、こだわる人からすると微妙なところがあります(笑)


そこで、レーザー掘りの後に手彫りで調整を加えたり、最初に選択するフォントに少し手を加える工程を一段挟んでいるハンコ屋さんもあるみたいです。


でも、しっかりこだわりたい人は、手彫りをしている信頼できるハンコ屋さんに依頼しましょう。値は張ると思いますが、相談にも乗ってくれますし、素材の質もよく、朱肉のノリも良い印鑑を作ってくれるはずです。


あ、ちなみに、チタン印は固いので手彫りを受け付けているお店はないはずです(笑)




左下から、私物の印伝チタン、黒水牛、赤彩樺。銀行印として黄水晶も持ってるんですが撮り忘れたのでまた今度。

 
 
 

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