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個別生産方式のお話

  • 執筆者の写真: 山田 修司
    山田 修司
  • 2018年3月25日
  • 読了時間: 3分

更新日:2018年4月8日

今回は個別生産方式のお話です。


個別生産というのは、個々の注文に応じて一回限りの生産を行う形態です。例えば、オーダーメイド品なんかは立派な個別生産ですね。製品仕様は顧客が決定し、顧客からの注文量に基づいて製品を生産するという形が個別生産の基本的な形態です。


個別生産では、製品が仕上がるまでの工程の数は多いところでは100~200工程ほどある業種もありますから、製品が仕上がるまでの間に何が起きるかを予測することはほぼ不可能です。(革靴一足を作るにしても、細かく工程を分けると200工程はあると言われますからなかなか大変なものです。。)

仕上がった製品はすぐに出荷されるため、理論的には製品在庫を持つことはほぼ0ですが、各工程の中には定常的に多くの仕掛り在庫を持っています。


仮にどこかの工程が止まったとしても、個別生産では各工程が分離・独立しているために、どこかの工程の遅れによる影響が全行程に及ぶようなことはほとんどありません。

しかし、余裕を持って納期を大分多めに確保し、工程のスケジュールを重点的に管理することで納期設定の適正化を図り、各工程での手待ちや遅れをなるべく無くすことで計画と実績との差異を縮め、様々な工程作業を担当できる多能工を育成するなどして、フレキシブルな生産体制を確立することによって納期の安定化に注力していくことが、個別生産における生産性の向上や収益拡大のためには重要なポイントとなってきます。

よって、個別生産では、製品受注後における計画や工程の管理(事後保全)に重点が置かれます。


自分もワイシャツはオーダーメイドで作ってもらっていますが、量販店だと在庫の中から最適なものを選べば1時間もかからずに一着2000円~5000円ほどで既成品のワイシャツを入手することできますが、オーダーメイドだと一着5000円~10000円で注文してから納品されるまでの間に大体4~5週間は納期がかかると言われますから、何も知らずにオーダーメイド専門店まで出掛けるとその場でかなり慌てることになります笑


でも、既成品のワイシャツは誰にでもそこそこ合う型紙で作られているため、誰が着用してもどうしても色々と数cmほどのズレが発生するもので、腕が標準よりも長い痩せ型の人なんかだと首周りが合わない上に胴周りもぶかぶかで色々試しているうちに予算が大幅オーバー・・・なんてことにもなったりしますから、オーダーメイドしちゃったほうが結局早く安く自分にとってピッタリなものを入手できるというオーダー品のメリットはかなり大きいです。(オーダーメイドのワイシャツは、基本的に形状安定無しのコットン100%なので洗濯する度にアイロン掛けは必要ですが、普段使いならハンガーに吊るしながらスチームでパパっと柔らかめにアイロンするくらいで十分でしょう。)


はい、最後完全に脱線しましたっ。




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